

今回、私たちが南千里丘エコイクプロジェクトに参画しようと考えたのは、プロジェクトのコンセプトである「エコを学び、エコを実践し、エコな心を育てる」というキーワードが、私たちが目指すまちづくりと同じ考え方であると思ったからです。駅ができ、マンションができ、新しい街ができる...、という摂津市の大きな変革に対し、今まで住んでいた人も、これから引っ越してくる人も、一緒になってエコな街、環境にやさしい街をつくっていこうというこのプロジェクトは、摂津市民の一人として、ぜひ参加したいと思いました。
というのも、今の世の中はとても閉鎖的な社会になっているという事実があります。たとえ隣同士であっても、近所付き合いがない。誰が住んでいるのかわからない。同じ町内で、しかも同じ小学校に通う家庭同士にコミュニケーションがないことは、様々な社会問題を引き起こす原因にもなりえます。せっかく同じ街に住んでいるのですから、楽しい時はみんな一緒になって楽しむ。また、何かの時には「遠い親戚よりも近くの他人」と言われるようにマンションも戸建ての住民も常につながりを大切にする人間関係の層が厚い街、そんな街になったらいいなぁ...、と思いませんか?
そういった意味でも、「南千里丘まちづくりインフォメーションセンター」(エコイク広場)のように、摂津市民の誰もが立ち寄ることができる交流の場があることは、新しいコミュニケーションを生み出すきっかけになると思います。みんなで楽しめる場所で菜園をつくったり、メダカを育成したりといろんな取り組みを行うことによって、住人同士に対話が生まれ、エコへの意識も高まります。そのような相乗効果が生まれるよう、私たちも積極的にお手伝いしていきたいと思っています。


私たちが活動をはじめたのは今から30年前。高度経済成長の真っ只中にあって、当時はエコという言葉も一般的ではありませんでした。とにかく作る、使う、捨てる。そういった消費社会がごく普通だったのです。主婦として家事をする中で、本当にこれでいいのかな...、と思いはじめたのが、牛乳パック回収活動をすることになったきっかけです。でも、当時は飲み終わった牛乳パックをリサイクルすることは、まったく理解されませんでした。それぐらいエコへの意識は希薄だったんです。
今の時代、ようやくエコは一般にも浸透してきました。南千里丘エコイクプロジェクトもエコをキーワードに様々な取り組みを行っています。でも、心に留めておいて欲しいことがあります。それは、最近のエコを実現できる便利で省エネな設備や機器は確かに素晴らしいものですが、それとともに日々の生活の中でのエコへの取り組みや意識も大切にして欲しいということです。たとえば、一つひとつのゴミを分別する、牛乳パックは洗ってリサイクルする、ペットボトルのキャップは外す・・・、そういった個人レベルでの小さなエコに自ら主体的に参加することで、エコへの意識を高めてもらいたいですね。南千里丘エコイクプロジェクトは、そんなエコへの意識が芽生える場にしたい、身近な環境問題に気づいてもらえる場にしたい、という思いから、これからも様々な取り組みを行っていきたいと思っています。
また、子どもたちへは、エコへの取り組みがどのような形になるのか、実際に見せてあげることが大切です。メダカを育てる、無添加の石鹸を自分で作る、ゴーヤを自分で植えて食べてみる...、そんな一つひとつの活動が、子どもたちにエコの意識を芽生えさせるのです。そういった環境学習の場として、「南千里丘まちづくりインフォメーションセンター」(エコイク広場)を有効活用したいと考えています。
そして、何よりエコへの取り組みは継続することが大切です。この南千里丘エコイクプロジェクトを摂津市民みんなのプロジェクトにすることが、私たちの役目でもあるのでしょう。まちづくりは次の世代、またその次の世代へとつながる大切な問題です。南千里丘エコイクプロジェクトをきっかけに、これからのまちづくりを少しでも考えてもらえれば、きっと住みよい未来が約束されるはずです。


